2016/11/01 11:12

木枯らし吹く今日この頃。
京都は少しずつ山の紅葉を見ることが出来る季節になって参りました。

今回は成長のゆびわのご紹介。だけでなく、京都の銀細工職人がどのようにOdds&Endsのジュエリーを制作しているのか、そして作られた後のゆびわのお話です。



①まずは銀の地金(じがね)を用意。ころころ丸くてみんな違うカタチで可愛らしいです
 この小さな丸が集まって、職人たちの魔法の手により色んな形のジュエリーに変身していきます



②これはジュエリーになる前の銀地金(ぎんじがね) in ちょこ皿



③1000度以上の炎で溶かします。さっきの小さな丸い銀たちが合わさって1つになったところ



④そのまま高温の炎で銀の温度を下げないように気を付けながら、溶かした銀を型へ流し込みます。火傷に注意!



⑤溶かした銀がゆびわに変身!でもまだガサガサした質感が残っていますね



⑥ゆびわに合わせた道具を使い分け、ひとつずつ職人の手によりガサガサ肌をつるピカになるまで磨き上げていきます
 それぞれのゆびわの表現に合わせた職人自作の秘密道具もいくつか存在します
 おかげでどんな難しいデザインも可能にしてくれました



⑦成長のゆびわの出来上がり!
 こうして銀細工職人の手を渡り、工夫を施され、ひとつのシルバージュエリーが誕生します
 地金から作るので他のショップよりも少しお時間をいただきますが、ご注文されたジュエリーはひとつずつ丁寧に制作し、お客様のお手元へお届けいたします



そして、もうひとつ。

成長のゆびわは、とてもシンプルな作りで特にOdds&Endsの定番商品のため、何年も長くお使いいただいているお客様にもお会いすることがあります。
下の写真は、一年以上使用された成長のゆびわを撮らせていただいたときのもの。
使えば使うほど、そのお客様のライフスタイルや癖により、服などで擦られてピカピカになる場所と、奥まった場所とで違った深みや味が増してくるのです。



金属だけでなく革や紙、どんな素材でも、時が経てば変化が生じます。
よく 「銀はお手入れが大変だから・・・」 とおっしゃるお客様もいらっしゃいます。
確かに毎日ピカピカの銀地金状態でご使用になるのは大変かもしれません。
しかし、大切に仕舞っておけばおくほど黒くなるというのも事実。

Q:では、シルバージュエリーは一体どう扱えば良いのか?

A:銀製品は、毎日のように使い込んでいただいた方が、布などに擦れて自然と色艶が出てきます。
  黒くなるところはそのままに、陰影をつけられた方がよりジュエリーとしての深みが出て面白い表情を引き出せますよ。
  ここまで使い込んでみないことには、シルバージュエリーの真の美しさまでは中々理解されないのです。

大切にしていただくのは嬉しいのですが、シルバージュエリーは箪笥の肥やしよりも、普段使いで長く身につける方が輝くのです。
あなたのライフスタイルに合わせて変化を遂げ続けるOdds&Endsのシルバージュエリーたちの日々の成長、どうぞ長い目でお楽しみください。

ただ、どうしても黒いところが気になる!ということでしたら、往復の郵送料はお客様にお持ちいただくことになりますが、ご購入いただいた商品を送っていただき、こちらで磨いて返送することも可能です。
お気軽にご相談ください。

Odds&Ends 広報:キシモト